―「13文字以内で伝える」「中学生レベルの言葉だけ使う」
今回は「伝わるプレゼン」のための、話し方のコツをまとめました[1]スライド作成のコツは次回。
参考にした本はこの4冊です。
中学生レベルの言葉を使う
聞き手は賢いが無知、中学生だと思って話す。
中学生が理解できるレベルの言葉しか使わない
1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術
聞き手のほとんどの人が何も専門知識を持っていない場合、スライドなどの資料をつくったり実際に話をする際には、技術的な専門用語を使うことは避けるべきです。
世界最高のリーダー育成機関で幹部候補だけに教えられているプレゼンの基本
ひとつ、聞き手は完全に無知だと思え
イシューからはじめよ――知的生産の「シンプルな本質」
ひとつ、聞き手は高度の知性をもつと想定せよ
「どんな説明もこれ以上できないほど簡単にしろ。それでも人はわからないと言うものだ。そして自分が理解できなければ、それをつくった人間のことをバカだと思うものだ。人は決して自分の頭が悪いなんて思わない」
イシューからはじめよ――知的生産の「シンプルな本質」
短く言い切る
1つの発言の塊を10秒〜15秒以内に収める。長い言葉は聞き手の集中力を削ぎ、響かない。
1つの発言の塊が10秒を超えると、発言が抜粋・編集されて短くまとめられてしまいます。(中略)テレビCMも、標準的なものの長さは15秒ですね。
世界最高のリーダー育成機関で幹部候補だけに教えられているプレゼンの基本
無意味なフィラー(あのー、えーっと、まあ、など)、無くても意味が通じる言葉(基本的には、先に述べたように、など)は削ぎ落とす。
「自分の伝えたいことを、一言のキーワードで表す」(中略)私はそれを、「めちゃくちゃ大事な一言」という意味を込めて「超一言」と言っています。
1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術
「13文字以内に絞り込んだ一言」をつくる
世界最高の話し方―1000人以上の社長・企業幹部の話し方を変えた! 「伝説の家庭教師」が教える門外不出の50のルール
結論で挟む
「結論→根拠(→事例)→結論」。根拠を「3つ」並べて説得力を高める。
事実やデータは結論ではない。そこから導き出した結論を伝えることが重要。
事例やデータをいくら重ねても、相手はこのデータや事実から、何を読み取ればいいのかまったくわかりません。だから、「で?」となってしまうんです。
1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術
聞き手の脳内にイメージを描かせる
人を動かすのに正論だけでは不十分。聞き手の脳内にイメージを描かせ、感情を揺さぶる必要。
そのために絵や図を見せる。それができない場合は、「たとえば〜」で具体的な事例を示す。
正しいことを言うだけでは、人は動かない(中略)人はイメージを想像することで、感情が揺さぶられる
1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術
ゆっくり話す
基本はゆっくり、重要さに応じて緩急をつける。早口は聞き手を置いてけぼりにしてしまう。
オフィシャルな場面では、基本的にはゆっくり話します。目安は「1分300文字」。これはNHKのアナウンサーがニュースを読む速さです。
https://president.jp/articles/-/19697?page=2
印象的なプレゼンにするためには、重要なメッセージの直前や、句読点などの文章の区切りで「間」を取ることが大切なコツです。
世界最高のリーダー育成機関で幹部候補だけに教えられているプレゼンの基本
大きな声で話す
小さな声では物理的に伝わらない。
声を大きくするだけで、7割方解決する
1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術
プレゼンで適切な声のボリュームは、「自分の声がうるさい」と思う程度の声なのです。
世界最高のリーダー育成機関で幹部候補だけに教えられているプレゼンの基本
その他
- ほとんどの人は話を聞いてないことを理解する。
- 楽しそうに話す、ほほ笑みで聞き手のポジティブな感情を引き出す。
- 人は箇条書きのメッセージや数字の羅列よりも、その背景にあるストーリーに興味を引かれる。
- 聞き手の優先順位上位2人に対して目を配る時間の50%以上を使う。重要なメッセージを話すときは、一文を言い切るまで上位者の目を見続ける。
- もらった質問を繰り返す。○○ということでよろしいでしょうか?と質問を繰り返す。
- プレゼンはつかみの30秒〜1分が命、そこでいかに興味を引き付けるか。プレゼンの目的(提案を承認してほしい?情報の共有をしたい?)、聞き手にとってのメリットを伝える。
- プレゼン最初は元気よく「こんにちは」。挨拶後は、聴衆の「こんにちは」が返ってくるぐらいの間を置く。
- 文末を言い切り一辺倒にせず、適宜疑問系を入れることで聴衆を飽きさせないようにする。
- 数字は相対的な値で語ると、インパクトを与えられる。相対的とは変化の割合(アフターはビフォーに対して120%増)や、良く知られている物との比較(東京ドーム10個分)など。
- 聞き手にプレゼンと反対の意見を持つ人がいることを想定する。
- 新しい取り組みを説明するときは「問題→変化→解決策→未来」
- 自分の意見のマイナス面を述べるときは、プラス面を全て言って、最後に「懸念点としては…」と対応策とともに説明する。
- 頷いてる聞き手に合わせて頷きながら話すと共感を呼ぶ。周囲にも伝播する。
- 数字と信頼できる第三者の意見で信頼性増。実績は必ず数字で説明。
【動画】賢そうにプレゼンする秘訣
どの本も良書ですが、個人的には世界最高のリーダー育成機関で幹部候補だけに教えられているプレゼンの基本が最も参考になりました。欲しかった情報が一番詰まってました。
注釈
↩1 | スライド作成のコツは次回 |
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