―スライドは「読ませる」のではなく「見せる」
今回は「伝わるプレゼン」のための、パワポでのスライド作りのコツをまとめました。
参考にした本はこの4冊です。
5万枚以上のパワポを分析したという科学的に正しいずるい資料作成術は、今ならKindle Unlimitedで無料で読めるのでおすすめです。
情報量が多い=わかりにくい
1プレゼン1テーマ。1チャート(図表・グラフ)1メッセージ。
あれもこれも本編のスライドに盛り込まず、詳細は補足スライドへ[1]本編で大枠を説明、質問されたら補足を見せればOK。
決裁者がスライドの意味を理解するのに10秒以上かかるものはアウト
社内プレゼンの資料作成術
人がチャートを見て「わかる」「意味がある」と判断するまでの時間は、経験的に長くて15秒、多くの場合は10秒程度だ。(中略)人はこの程度の時間で「その資料をきちんと見るかどうか」を判断している。
イシューからはじめよ――知的生産の「シンプルな本質」
プレゼンの論理展開
必要なのは「現状報告」と「提案」。
①問題(どんな問題がある?):例)来客数大幅減
→なぜ?
②原因(問題の原因は何?) :例)接客不評
→だから、どうする?
③解決策(原因を解決する策):例)接客研修
→とすると、どうなる?
④効果(解決策の効果) :例)来客数120%増
(①②で現状報告、③④で提案)
スライドは「読ませる」のではなく「見せる」
視線は左上から右下に動く[2]ちなみに『社内プレゼンの資料作成術』ではZの形で動くと書かれてます。。聞き手はその対角線上で興味を持ったら、視線を横に移動する。
余白を使って視線を集める(中略)
科学的に正しいずるい資料作成術
重要なことの周りにスペースを空けると、その重要なことに視線が集まります。
30分以上の説明をする場合は、5枚に1回は画像や動画を大きく表示することが効果的
科学的に正しいずるい資料作成術
情報をまとめて示す
- 根拠と結論はワンセットで示す(ページ左に根拠データ、ページ右に洞察▶︎結論)
- ビフォーアフターを1ページにまとめ、問題解決(課題達成)を強調する[3]ビフォーアフターは数字で示す。。
- 本編スライド最終ページは、提案内容を1枚にまとめた概要スライドにする。概要スライドには、自分が行動することを先に、相手に求めることをその次に書く。
文字数はなるべく少なく
1スライドは105字以内、重要なメッセージは13字以内に。数字(特に奇数)とカタカナで注意を引く。
メッセージを文章にする必要はない。付随的な要素は口頭で伝えればよい。
人間が一度に知覚できる文字数は、少ない人で9文字、多い人で13文字だと言われています。
社内プレゼンの資料作成術
1スライドに105文字以内にすると相手を動かしやすくなるという結果が出ています。(中略)メール本文が105文字を超えると、閲読率が下がる傾向にありました。
科学的に正しいずるい資料作成術
最重要ポイント以外はすべてカットする(略)「〜のための」「〜による」「〜について」といった平仮名は不要です。また、「〜を」などの助詞も省けるものが多い
社内プレゼンの資料作成術
例)
売上未達を改善するための戦略提案について(20字)→売上未達改善の戦略提案(11字)
今月も加入者は約4000件の増加が見込まれる(22字)→加入者4000件増(9字)
グラフは「見せたいもの」だけ見せる
- グラフは左、テキストは右(グラフとテキストを縦に並べない)。
- グラフには必ず洞察(それによってどういう気づきがあるか)を添える。
- 折れ線グラフは、横幅を狭めると角度がつく[4]極端な印象操作は絶対にしないように。
余計な「数字」「罫線」は、すべてカットする(中略)グラフは「見せたいもの」だけ見せる
社内プレゼンの資料作成術
目盛、罫線、グラフの太さなどなど。相手にとって見やすく、そして相手にとって必要な情報だけを強調して表示する
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伝わるフォント、カラー
- フォントは日本語ならメイリオかMeiryo UI[5]Meiriyo UIはメイリオに似てるが、文字がより詰まってる。、英数字はSegoe UI。
- フォントサイズは24ポイント(最低18ポイント)以上にする。
- スライド、グラフに使う色は、3色以内にする。
- ポジティブなメッセージは青、ネガティブは赤。ただし、意思決定において重要な部分はネガティブな意味でなくても赤。
- アクセントカラーはベースカラー[6]図やグラフで使う色の反対の色相にする。
- グラフは強調のワンカラー+グレーのグラデーション。
- 下線と赤字は極力使わない。
その他
- 数字と少ない色数がインパクトを与える。
- 真面目なスライドにイラストを載せると、安っぽく説得力が下がる。
- 画像は対応する文章の近くに配置すると直感的。
- キーメッセージは中央よりやや上に置くことで、窮屈な印象を防ぐ。
- 数字でインパクト出すときは、丸めずにそのままの数字を出す。
- アイコンは3つ以内、矢印は5つ未満にする。ただし、矢印は極力使わず三角マークを使う。三角マークにカラーではなくグレー推奨。
- 決裁者が求めてるのは、報告/提案どちらかを頭に置いて資料を作る。
- プレゼンはロジックだけでなく感情も決裁者の判断に大きく寄与する。
- 「2案」を提案して、採択率を上げる。
採択率を上げる、とっておきの方法があります。2案を提案する方法です。(中略)なぜなら、人間というものは、選択肢が1つしかないと、「もっといいモノがあるかもしれない」と考える傾向があるからです
社内プレゼンの資料作成術
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